2016-05-22

訪日客はガイドブックを持ってくる?最も参考にしているWEBサイトをヒヤリング

今回は、訪日客に対し「ガイドブックは持っていますか?」という質問をし、どうやって観光スポットの情報を仕入れているのか、また、今回の日本旅行で最も行きたかった場所について調査しました。結果、最も多く参照されていた媒体TOP3は、Google, ブログ, 蚂蜂窝(Ma Feng Wo) でした。

調査前提

  • 調査時期:2016年5月15日
  • 調査人数:61人(大阪49名, 東京12名)

調査項目

  • Q1. ガイドブックを持っていますか?
  • Q2. 日本で最も行きたい場所はどこですか?
  • Q3. どのようにして観光スポットを探しましたか?
  • Q4. ガイドブックの写真を見せてくれませんか?

調査データ

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Q1. ガイドブックを持っていますか?

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回答者のうち、旅慣れた個人旅行者が9割以上だったということもあってか、過半数の訪日客がガイドブックを持っていませんでした。情報収集は事前(旅前)に完了させ、旅程と目的をある程度固めた状態で、日本旅行を楽しみに来られている印象を受けました。 調査前の仮説段階では、リピーターといえども地図代わりにガイドブックは持っている方が大半だろうと想定していたのですが、想定を大きく上回る所持率の低さが数値として現れる結果となりました。

Q2. 日本で最も行きたい場所はどこですか?

 

A

 

第1位には、北海道がランクインしました。2位以降は、東京, 心斎橋, 京都 と、圧倒的なインバウンド人気を誇る地名が並びました。

北海道に注目が集まっている理由は、北海道が東アジアおよび東南アジア各国へのプロモーション活動を積極的に行い始めているからです。団体ツアーにおいても北海道への問い合わせが増えており、地域のプロモーションをすると認知が上がり、集客の効果が上がると考えられます。

また、雪が降らない地域に住まれている東南アジアの訪日客は、雪を見ることができる地域へのツアー人気が非常に高く、非日常の体験が喜ばれます。 特にアジア圏のツアーでは「カニの食べ放題」の人気が非常に高く、団体旅行でカニの食べ放題が入っているツアーと入っていないツアーとでは、旅行後の満足度に大きな差が出ます。そういったグルメの観点からも、北海道は強い人気を博していることが分かります。

少し変わったスポットでは、USJ, 富士急ハイランド, ディズニーシー といった、テーマパークや遊園地も回答に入っておりました。日本旅行をリピートされる訪日客は、お買い物や著名な観光スポットも勿論楽しみつつ、テーマパーク等で思い出を創るような日本の楽しみ方も増えているのかもしれません。

Q3. どのようにして観光スポットを探しましたか?

 

B

 

観光スポットの探し方として最も多かった回答は、「Google検索を使って様々な媒体から情報を検索している」でした。次いで多かった回答が、「個人のブログに書かれている旅行記などを見て、参考にしている」。3位以下の回答から初めて、具体的な媒体名が出てきました。以下、得られた回答の中で、旅行媒体のみをピックアップして、御紹介します。

3位:蚂蜂窝(Ma Feng Wo, 中国)

 

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中国最大級の旅行に関する口コミサイト「蚂蜂窝(Ma Feng Wo)」。登録ユーザー数は1億,  月間アクティブユーザー(MAU) 8,000万人。投稿されている口コミ数は、2,100万以上。その他、2.8億ダウンロードの旅行アプリや、3.82億ダウンロードのガイドブックをはじめ、航空券やホテルの予約サービス迄も展開する等、極めて巨大なサービスとなっています。

4位:携程(Ctrip, 中国)

 

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日本でもメディア等で目にすることが多くなった、中国最大のオンライン旅行代理店(OTA)、携程(Ctrip)。会員数は2.5億人、一日の平均利用者は、2,600万人に登るともいわれております。携程(Ctrip)は口コミサイトも内部で運営しており、旅行チケットの手配だけでなく、スポット情報などもサイトを利用して探しているようです。

9位:Lonely Planet(オーストラリア)

 

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世界中のバックパッカー御用達のガイドブック、 Lonely Planet 。英語による旅行ガイドブックのシェアは世界一。欧州や北米で利用されているイメージのガイドブックですが、回答してくださった方も、アイスランド, イタリア, オランダ からの個人旅行客でした。

10位:痞客邦(PIXNET, 台湾)

 

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旅行で食べた美味しいものや、買ったもの、発見した面白いものをまとめる旅行記のブログサービス。旅行記だけではなく、トレンドニュースやおもしろ記事なども紹介されており、キュレーションサイトの側面が強いサービスとなっています。回答者2名とも、香港からの個人客が利用していました。

10位:穷游 (QYER, 中国)

 

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中国では蚂蜂窝(Ma Feng Wo)に次ぐ規模まで成長している旅行情報サイト、穷游 (QYER)。基本的には口コミのデータベースをサービスの主軸としているものの、現在は個人旅行者へのツアーコンシェルジュサービスや、チケット手配等も行えるようで、サービスとユーザー数を急速に拡大させています。中国本土からの個人旅行者が利用したと回答。

10位:十六番(16fan, 香港)

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痞客邦(PIXNET)と同様、ブログ型のサービス。十六番(16fan)は旅行に特化しており、日本だけでなく、香港, マカオ, 台湾, マレーシア など、アジアを中心に旅行記をまとめているサイトです。中国本土からの個人旅行者が利用したと回答。 

15位:Time Out(イギリス)

 

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1968年にロンドンで創刊されたシティガイド。地域に密着しながら情報を発信しているサイトで、2012年のロンドンオリンピックでは公式トラベルガイドにも認定されています。アイスランドからの個人旅行客が利用したと回答しています。

15位:Trip Advisor(アメリカ)

 

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世界最大の旅行サイト、Trip Advisor 。もはや説明不要なほど巨大なサービスですが、公式サイトによるとMAUは3.5億人。クチコミ情報は3.2億件を突破しているようです。フィリピンからの個人旅行客が利用したと回答しています。 

15位:去日本(Go Japan, 日本)

 

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急増する訪日情報アプリの中でも、利用者が増えているという情報をよく耳にするアプリ、去日本(Go Japan)。現在ダウンロード数は30万を超えているようです。中国本土からの、個人旅行者が利用していると回答。

15位:大众点评网 (Dian Ping, 中国)

 

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中国の巨大な口コミサイト。中国版の「食べログ」という呼ばれ方をすることも多いのですが、実際はコスメや習い事、グルメから映画のレビューなど、あらゆる物事に対する口コミ評価が集約しているサイトになっています。クチコミ数は6,000万以上、MAUは1.9億、アプリユーザー数は9,000万人を超えているとのこと。中国本土から、こちらは団体旅行客が利用していると回答しました。

15位:豆瓣(Dou Ban, 中国)

 

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旅行だけでなく、食事や結婚についてなど、幅広いテーマで「議論」がなされる中国の掲示板サイト。中国本土からの個人旅行者が利用したと回答していました。

Q4. ガイドブックの写真を見せてくれませんか?

 

手持ちのガイドブックで利用している方が複数確認できたのは、キラキラと光り輝く表紙が印象的な「天書」, 大阪市コンベンションビューローが発行している「大阪周遊」, 株式会社エースキューブが発行している「走遍大阪(京都)」 の3媒体でした。

大阪周遊は、バスの1日乗車券を購入するともらえる冊子になっており、中にはクーポン情報やマップなど、訪日客にとってお得な情報が掲載されています。

走遍大阪(京都)は、宿泊施設をはじめ、観光スポットや観光案内所などで配布されている、エリアマップ付きのフリー媒体。大阪版は17万部、京都版は14万部を発行しているようです。

近い将来、日本にも到来すると思われる個人客旅行者の増加。それに伴う訪日客の旅行消費形態の多様化は、必ず起こっていくものと思われます。FREEPLUSが取り扱っている団体旅行客の殆どは、日本に対する事前情報が殆どない状態で、ツアーガイドさんや、ガイドブック等の限られた情報をもとに、最大限、観光を楽しんでいらっしゃいます。

一方で、初めて日本に来る旅行客に対してお伝えする情報をあえて制限し、誤った情報を与えることで、情報弱者を騙すような商売をされている業者の方もいらっしゃいます。

正確な情報が国境を超えて伝わり、一人でも多くの日本のファンを世界に広げられるよう、情報の発信を続けていきます。

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