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【ここがヘンだよ日本の観光立国】22名の訪日外国人に、日本に来て困ったことを聞きました。

調査前提

  • 時期:2016年6月3〜6月6日
  • 人数:22人(大阪15名, 東京7名)

調査項目

  • Q1.日本に来て困ったことは何ですか?
  • Q2.日本に来て「変だな」と感じたことは何ですか?

調査データ

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Q1.日本に来て困ったことは何ですか?

年々増加する、訪日外国人数。私達が外国に行ってカルチャーショックを受けるのと同様、訪日外国人も同じように文化の違いによる衝撃を沢山受けています。訪日客の数が増えれば増える程、課題も多様化し、様々な感じ方をされているはず。

今回の調査はそんな仮説に基き、今回の調査では日本に来て「変だな」と感じたこと、困ったことについて聞き取り調査を実施し、日本の観光立国に向けた課題を抽出してみました。

言語が分からない問題:14人(63.6%)

回答した訪日客の6割以上が感じていた問題、それは英語をはじめとして「言葉が通じない」「看板表記の意味がわからない」ことでした。英語を始めとした外国語に対応している店舗や公共交通機関も増えてきていますが、いきなり英語で話しかけられても困ってしまうのが我々日本人。

英語が伝わらず、知りたいことが得られずに困っている訪日外国人の姿を、皆さんも街中で一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?言葉が通じない問題を挙げていた回答は、こちら。

  • 英語が喋れない人が多い
  • 英語と中国語で書かれた 看板, 標識 が無い
  • 飲食店のメニューに中国語が無く、わからない

何か困ったことがあっても自分で質問して解決できないと、土地勘の無い旅先の外国では途方に暮れてしまいます。飲食店の多言語対応は各社様の整備が徐々に進んでいる印象ですが、まだまだ不便さを感じていらっしゃるようです。

日本の地下鉄が難解すぎる問題:5人(22.7%)

首都圏には地下鉄網が整備され、精密なダイヤで日々運行が成されている国、日本。便利さの反面、乗り換えや複雑な地下道の構造が利用の難しさに繋がり、難しいという声が挙がっていました。

土地勘の無い海外で、更に目印となるような建物を視認しにくい地下道では、訪日客を前後不覚にさせる要素が揃っています。更に上述した看板の表記が分からない問題とあいまって、道に迷う訪日外国人が続出。

  • 地下鉄が複雑すぎる
  • 地下鉄の乗り換え方法が分からない
  • 地下鉄と電車の違いが分からない

なるほど!と思わず膝を打ってしまった回答として、「地下鉄と電車の違いって何?」というものがありました。地下鉄は地下を走り、電車は地上を走るという前提だと考えると、確かにどちらも境界線が曖昧になっております。都心部を網目のように走る地下鉄は地上に出ることもありますし、トンネルが続く「電車」もあるため、極めて的を射た意見だと感じました。

その他

  • 閉店時間を店員さんがきっちり守りすぎる(21歳 女性, 香港)
  • 20時に閉店する店舗があり、早すぎる(27歳 女性, 台湾)
  • 自転車のレンタルがない(33歳 女性, 台湾)
  • 横断歩道が狭くて、自転車と一緒になっている(33歳 女性, 中国)
  • WiFiが少ない(24歳 男性, スペイン)
  • ゴミ箱が少ない(23歳 女性, 中国)
  • 街が大きすぎて迷う(50歳 男性, アメリカ)

続いて、飲食店の閉店時間が「早過ぎる」という問題中国から来られた訪日客の意見として挙がっていました。弊社の中国人社員にも確認した所、日本の飲食店は閉店時間が早いだけでなく、「厳格」という印象があるという意見が挙がっていました。

お店によって決められている閉店時間。閉店時刻になったらお会計をしていただきたいというのはお店側の心理として普通、というのが筆者の感覚でしたが、中国では閉店時刻が来たからといって厳格にお店を閉めることは少なく、お客様が帰るまではお店を開けていることが多いようです。

また、閉店時刻についても中国では深夜0時〜1時でも屋台が出ており、深夜に外出しても食べる場所に困ることがあまり無いが、日本だとお店が軒並み閉店しているため困るとのことでした。

その他、自転車レンタル, WiFi, ゴミ箱 の少なさといった都市が提供しているサービスの不足に対する意見もあれば、街が大きすぎて迷う, 横断歩道が狭くて自転車と一緒になっている(危ない)といった街そのものに対する課題も挙がっておりました。

Q2.日本に来て「変だな」と感じたことは何ですか?

続いて、困ったと感じた事とは別に、「これは変だ」と感じたことについて聞いてみたところ、様々な意見が出てきました。こちらの設問については回答がほぼ重なることなく、多様な回答が出ましたので、以下に列挙いたします。

  • スーツを着ている人が多い(32歳 男性, 台湾)
  • 蝋で出来た食品サンプルがリアルすぎる(22歳 女性, メキシコ)
  • 恥ずかしがりが多く、目を合わせてくれない(27歳 女性, アメリカ)
  • ビニール傘が全部透明(32歳 男性, 台湾)
  • 電車のICカード、JRと地下鉄で2つのブランドがあるのが不思議(38歳 男性, イギリス)
  • コスプレみたいなファッションをしている人が多い(30歳 男性, 中国)
  • シリアスな人が多く、フレンドリーじゃない(50歳 男性, アメリカ)
  • オタクが多い(27歳 女性, アメリカ)
  • 行列に並んでいる人が多い(23歳 女性, 中国)
  • 自動販売機が多い(33歳 女性, 台湾)
  • 女性が全員化粧をしている(32歳 男性, 台湾)
  • お店に入ると必ず冷たいお水が出てくる(30際 中国, 女性)

中国では冠婚葬祭やビジネスでの重要なイベントなど、フォーマルな場以外でスーツを着る習慣が日本ほど無いようです。日本の一般的な企業はビジネスシーンでのスーツ着用が一般的なため、スーツ着用率の高さに中国からの訪日客は驚かれていました。

また、日本では透明なビニール傘が一般的ですが、中国では市販されているビニール傘は何かしら模様や色が付いているものが一般的で、多くの日本人が透明なビニール傘を持って歩いている姿が、初めて見た時はびっくりした、という意見が出ていました。

中国では冷たい飲み物は体に良くない(火を通していないため不衛生である)と感じる方が多いらしく、冷たい飲み物を飲むという習慣がありません。その為、日本では一般的な「お冷」の提供はなく、中国では温かいお茶、またはお湯が出されます。

以上、「ここがヘンだよ日本の観光立国」調査をお届けしました。日本人にとって一般的だと解釈している事柄が、訪日客の目を通して見ると全く異なって感じられる事は少なくありません。特に我が社が日々、受け入れを行っている訪日旅行のランドオペレーターの現場では、様々な国の訪日客のご要望を叶えることが重要なため、各国のニーズに合わせた柔軟な対応が求められています。訪日客が日本旅行中に感じている想いや課題は、メディアで報道されている内容が必ずしも正しいというわけではありません。日本の観光立国を成し遂げるためには、課題を正確に捉え、適切な解決策を実行していくことで満足度を着実に上げていくことが最も重要であると改めて感じました。

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