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【インバウンド最前線】タイ インバウンドの特徴と、最新のトレンド情報。

為替や関税引き締めの影響によってソーシャルバイヤーの勢いが弱まり、一部の爆買いニーズに変化が現れた中国。国内総人口と総旅行者数では圧倒的に中国が抜きん出ていますが、マーケティングの対象国として、「中国の次に ”来る” 国はどこなのか」という文脈があるのも事実です。

弊社サービスの「インバウンドリサーチ」でもタイ市場に関するお問い合わせが増えてきております。今回は、「インバウンド最前線」シリーズ第1弾として、韓国, 中華圏(中国, 台湾, 香港)に次ぐ訪日客数を誇るタイの最新情報をお届けします。

タイの基礎データ

  • 人口 68,657,000人(2014年, 国際通貨基金 IMF)
  • タイ人出国者数    5,969,913人(2013年, 国連世界観光期間 UNWTO)
  • 訪日旅行者数   657,570人(2014年, 日本政府観光局 JNTO)

10_table01出典:観光庁『宿泊旅行統計調査(平成26年版)』

タイのインバウンド、食事の特徴

・食べ放題が好き、カニはかなりの確率で旅程に入る。

タイのインバウンドは食べ放題を好まれます。特に多いのは、焼き肉, しゃぶしゃぶ, カニ の食べ放題。なかでもカニの食べ放題はほぼ旅程に入ると言っても過言ではありません。

crabs-601429_960_720タイでは蟹食文化があり、日清食品のカップヌードルでも発売された「プーパッポンカリー」などのイメージがあるかと思いますが、一般的なタイの食卓で食べられているカニは、手のひらサイズ。

日本で提供されるタラバガニのように大きく、可食部も豊富なカニは珍しく、とても人気があります。

・牛肉に関しては食べられない方もいるので、注意が必要。

国民のほとんどが仏教徒だといわれるタイですが、ヒンドゥー教の影響から、牛を食されない方が少なくありません。牛はヒンドゥー教で神からの使いとされ、神聖な生き物として扱われているため、しゃぶしゃぶや焼き肉において、牛肉を召し上がるかどうかの確認は必須事項となっています。

・「セット」という表記が生む、誤解。

また、タイでは「セット(Set)」という表記は「大盛り」を想起させるため、セットと書かれているお食事を注文するとボリュームのあるメニューが出てくると解釈される傾向があります。日本ではセットという表記は一般的に使ってしまいがちですが、もしタイからのインバウンドがいらっしゃる可能性がある場合、表記と提供されるメニューには注意が必要です。

タイからの旅行費用と、増加する悪徳免税店ツアー

タイからの訪日旅行者は年々増えていますが、特に個人旅行者(FIT)が急増しており、7割にのぼるという発表が日本政府観光局(JNTO)より出されています。

一方で団体旅行に関しては、以前も INBOUND RESEARCH .jp で取り上げた「悪徳免税店ツアー」が増えてきています。中国, 韓国 市場から、東南アジアへも徐々に進出をしてきているようです。

・半額近い価格を提示する悪徳免税店ツアー

現在、スタンダードなツアーにおけるタイからの訪日旅行費用は、関西発着の3泊4日ツアーで30,000バーツ前後。2016年8月8日の為替レートで9万円弱です。これが悪徳免税店ツアーになると、16,000バーツ、5万円弱まで値下がりします。

・タイで人気の日本国内観光ルート

日本国内の行き先として人気があるのは 新宿, 渋谷, USJ。最近ではアルペンルート(名古屋から 高山, 富山, 長野 の中部エリアを周るツアー)も人気が出てきています。また、ラベンダー畑が開花する初夏のシーズンには北海道ツアーの人気が高まりますが、日本国内でも人気のある観光スポットということもあり、ラベンダーツアーは旅行費用が高騰する傾向があります。

・ヨーロッパ旅行の低価格化

また、トルコやイタリアをはじめとするヨーロッパへの旅行も価格が下がってきており、タイでは人気です。ヨーロッパへは約39,000バーツほどで行くことが出来るため、日本へ行くか、あと1万バーツを払ってヨーロッパへ行くか、ということでヨーロッパへ行かれるお客様が増えています。

バオバオはもう古い!?最新のタイインバウンドお買い物事情

タイのインバウンドが好まれるお買い物は、ISSEY MIYAKE のバオバオシリーズと、オニツカタイガーだという情報があまりにも有名ですが、タイの留学生や訪日客へヒアリングしたところ、現在はそうでもないようです。

・レトロの継承者は、ハイテクか。

スクリーンショット 2016-08-08 7.17.51タイで爆発的な人気となり、その特需によって2015年大きく話題になったアシックス社のスニーカー「オニツカタイガー」。その火付け役は誰だったのか(何だったのか)という要因はマーケティング業界でも噂になり、一部ではタイの国王が履いたから、といった情報も出ていました。

都内の店舗では接客が困難になるほどタイのインバウンドが押し寄せたそうで、日本のお客様がお店に入れない程タイからのお客様でいっぱいになってしまったこともあったとのこと。タイの団体ツアーは足元を見ればオニツカタイガーを履いているので分かる、という話もありましたが、現在はその反動からか、nikeやadidasが出しているハイテクスニーカーの人気が増してきているようです。

・SNS普及により、「ブーム」のタイムラグは埋まってくる?

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21024824166_577a65685e_b現在、10代〜20代のタイの若者たちは、NikeのFlyknitやadidasの Yeezy Boost といったハイテクスニーカーを手に入れたがっているそうです。どちらも日本では非常に人気があり、SNS等で著名人やブランドが率先してプロモーションをしている商品です。

タイの方々はfacebookのアカウントを複数持ち、仕事用とプライベート用のアカウントを分けて使っていたり、LINEの利用者が多いことでも有名です。

SNSの普及により、企業のプロモーションも全世界へ同時に訴求することが可能になりました。日本の情報をフォローしているユーザーが多いと言われているタイでも、最先端の流行をキャッチし、すぐさま自分たちのライフスタイルに取り入れているのではないかと思われます。

・今後の爆発が期待される、タイのインバウンドから人気の商品

タカラトミー「デコラッテ」

スクリーンショット 2016-08-08 7.44.33タイからの留学生曰く、「お土産で買っていくと喜ばれる」とのことで、お土産としてリクエストされることも最近では増えているそうです。

キャロットカンパニー「anello(リュック)」

スクリーンショット 2016-08-08 7.49.04タイでは「アネロリュック」の人気が出てきており、激しく売れ始めているようです。火が付いた原因はまだ掴めていないですが、著名なInstagramerが使っていたのかもしれません。

マンダム「ビフェスタ」

スクリーンショット 2016-08-08 7.52.13メイク落としでは「ビフェスタ」の人気が高いようです。女性があまりお化粧をされないことも多い中国に比べ、コスメティック商品が人気のタイではメイク落としのニーズも高いというのは、面白い現象ですね。

以上、タイに関するインバウンドの最新情報をお届けしました。

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