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【旅程事例集】個人旅行者(FIT)は今、訪日旅行に対してどのようなニーズがあるのか? ~ 北米, 南米, 欧州 ~ 【前編】

今回は、訪日個人客の最新動向特集の番外編として、アジア圏以外からの訪日旅程事例をお届けします。

2016年10月3日から4週間に渡り、中華圏東南アジアを特集してきました。今回は、最終編として、アジア圏以外の地域で、 北米, 南米, 欧州 から1カ国ずつピックアップし、その国からの個人旅行者の旅程事例を紹介いたします。 弊社が企画する団体旅行の主要市場は東アジアと東南アジア。個人旅行(FIT)市場に関しては、弊社が提供する旅程のコンシェルジュサービス「GUIDEST」でアジア圏以外の市場にも重点をおいております。(GUIDESTの事業内容を知りたい方は、こちらをご参照ください。)

以下、GUIDEST担当者との2016年10月26日のインタビュー内容の前編部(以下、質問項目のQ1~Q2の北米からの訪日例)をお届けいたします。

質問項目

  • Q1. アジア圏からの旅行者に比べて、北米, 南米, 欧州 からのGUIDESTユーザーの旅程ニーズの違いを教えてください。
  • Q2. 北米, 南米, 欧州 からのGUIDESTユーザーで印象深かった旅程の事例を教えてください。

Q1. アジア圏からの旅行者に比べて、北米, 南米, 欧州 からのGUIDESTユーザーの旅程ニーズの違いを教えてください。

北米, 南米, 欧州 からの訪日客の滞在期間は、6泊7日から13泊14日が一般的。

GUIDEST担当者によれば、以前特集した中華圏から訪日客の平均滞在日数は6泊7日、東南アジアからの旅行者の滞在期間は6泊7日~9泊10日でした。アジア圏以外の訪日客の滞在日数は、6泊7日~13泊14日が一般的だと感じていらっしゃいました。訪日客の居住国が日本から地理的に遠くなるにつれて、日本での滞在日数が多くなる結果になりました。遠方の国からだと移動時間が長くなり、航空料金も高くなる傾向があるため、わざわざ来た日本での滞在時間が長くなると考えられます。北米, 南米, 欧州 からの訪日客の特徴として、GUIDEST担当者は、家族連れよりも、夫婦やカップルでの訪日が年齢層に関係なく、多い傾向があると感じておりました。

北米, 南米, 欧州 からの訪日客は、公共交通機関での移動を好む。

アジア圏からの旅行者が旅行中に困ったポイントとして、電車での乗り換え時、駅外に一旦出なくてはならない乗り換えが難しい局面として挙がっていました。日本での電車移動は訪日客にとって依然として難しく、道に迷ってしまうことが不安との声が多いようです。例えば、新宿駅では、地下鉄, 私鉄, JR線 など各線が入り組んでおり、乗り換えが複雑。大阪では、JR大阪駅から阪急梅田駅や地下鉄の 梅田駅, 東梅田駅, 西梅田駅 など周辺駅の乗り換えが駅外になり迷いやすいなど、外国人旅行者からの声がよく挙がっております。 ただ、アジア圏からの旅行者に比べ、北米, 南米, 欧州 からの旅行者は、日本での複雑な乗り換えを「不安」と感じるよりも、「現地に行けばなんとかなる」と感じている方が多いという印象とのこと。イタリア人向けの団体旅行では、チャーターバスを使わずに、JRパスを使って日本を回るツアーもあると聞いております。

日本の 「自然」, 「文化」, 「歴史」 を深く体験。自国に無いものを求める傾向。

北米, 南米, 欧州 からのGUIDESTの主な利用目的として、「買い物」や「食事」よりも、「旅程を充実させたい」とのニーズを強く感じていらっしゃいました。日本の観光地には、自国に無いものを求める傾向があるそうです。例えば、西洋では教会が多いので、旅先で教会を見ても特別に感じないが、寺院や日本庭園は自国では見ることがあまりないため、新鮮味があるようです。アジア圏の訪日客の場合は、自国で慣れ親しんでいる寺院は日本独特な建築物だと感じない方もいるようで、「雪景色」や「わらを材料に使った合掌造り」で有名な白川郷は特徴的な日本家屋だと感じるようです。いずれにせよ、インバウンドに人気になる観光地の共通点としては、自国では見ることのできない建築物や感じることができない体験なのではないかと考えられます。

和食には興味があるが、毎日連続で食べることは少ない。

GUIDEST担当者によれば、北米, 南米, 欧州 からの旅行者は、日光や京都の湯葉料理などの和食に興味があるようですが、毎日連続で和食を食べることは少ないと感じていらっしゃいました。ホテルの朝食バイキングでは、パン, 卵料理, ヨーグルト を食べることが多く、訪日中でも馴染みのある西洋の食べ物を求められるようです。

Q2. 北米, 南米, 欧州 からのGUIDESTユーザーで印象深かった旅程の事例を教えてください。

【北米からのお客様】ハイキングがご趣味の、カナダ人ご夫婦。

GUIDESTを利用したカナダ人ご夫婦の例として、東京, 日光, 木曽馬籠, 京都, 和歌山, 箱根, 東京 の順に14日間かけて日本を巡る旅程を手配したケースがありました。

日光:カナダでも見られる滝や湖は行きたくない。1日中、寺院巡り。

日光の旅程に関しては、「華厳の滝」や「中禅寺湖」などの滝や湖がアジア圏からの訪日客の間では人気なのですが、カナダでもナイアガラ滝や五大湖が有名なので、カナダと同様の景色を日本で見たくないという意見がございました。結局、選ばれた旅程は、日光東照宮を含め、4箇所の寺院を1日中回るものでした。GUIDEST担当者は、この訪日客が1日中寺院を回って退屈してしまうのではないかと心配でしたが、この旅程で大満足だったようです。

木曽馬籠:中山道ハイキング(妻籠宿~馬籠宿)を楽しむ。

木曽馬籠では、妻籠宿から馬籠宿までの8キロメートルほどのハイキングコースがお目当てでした。ハイキングの最終地点の馬籠宿付近の宿泊場所を希望されていたのですが、すでに満室だったので、妻籠宿と馬籠宿の中間地点付近の宿泊場所を選ばれました。結局、お客様は妻籠宿から馬籠宿まで歩き、宿泊場所まですでに歩いたコースの半分ほど引き換えしたそうです。GUIDEST担当者はアジア圏からの訪日客によるハイキングのニーズは少ないと感じていたため、妻籠宿から馬籠宿までのコースを完歩にこだわったカナダ人旅行者は印象的だったそうです。

京都:苔寺が大人気。見学予約のハードルの高さが旅行者の間で話題となっているという事例も。

京都については、「美しい日本庭園に行きたい」という依頼があり、江戸時代に皇族の八条宮の別邸としても有名だった桂離宮の日本庭園に行かれました。ただ、この訪日客が京都で一番行きたかった場所として挙げたのは、西芳寺(別名:苔寺)。西芳寺は、苔を基調とする日本庭園が有名で、拝観には往復はがきによる事前申し込みが必要で、庭園の見学には写経などの宗教行事参加が必須だそうです。西芳寺を管理されている方は苔のお手入れに大変気を使われており、庭園の見学前の注意事項の説明も徹底されているようです。ある意味「ハードルの高い」西芳寺は、誰でも簡単に見学できないが、行くことが出来たら美しいスポットになっているということで、海外旅行者の間で口コミになっているようです。

和歌山:高野山の宿坊が人気。日本の仏教文化を深く体験。

和歌山の旅程に関しては、お客様が宿坊を希望され、「高野山」を選ばれました。外国人向け日本観光サイトのジャパンガイド(英: “japan-guide.com” )によれば、「英語サイトからの予約ができるなど、外国人旅行者への対応に慣れており、宿坊ができる寺院が50箇所以上あるスポット」として「高野山」が取り上げられています。カナダからのお客様は、動物性の食材を全く含まず、 野菜, 豆類, 穀類 を工夫して調理された精進料理を召し上がり、 朝の勤行, 写経, 座禅 などの体験をされました。

以上、アジア圏以外の訪日旅程事例の前編部では、北米からの訪日客の旅程例について解説しました。後編部では、南米と欧州からの訪日客の旅程例をお届けします。

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