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【ブロガー・インタビュー】キャラ弁で爆発的人気になった台湾人ブロガー、上田太太が日本での奮闘ストーリーや地方集客の課題・台湾人訪日客のトレンドを解説!

今回は、キャラ弁のFacebook投稿をきっかけに台湾で爆発的な人気になり、様々な訪日情報を台湾に届けている日本在住の台湾人カリスマブロガー、上田太太さん(太太とは中国語で「奥さん」の意味)と夫・上田裕貴さんにインタビュー取材を行いました。上田太太さんが人気ブロガーになるまでの経緯から外国人向け観光PR取材で感じる現在の心境まで赤裸々に語ってくださりました。

日本に訪れる台湾人の95%以上がリピーターという統計もあり、今後も台湾人訪日客が日本各地に訪れるケースも増えると予想されます。上田さんに台湾人の訪日トレンドについて聞きました。

上田太太(シャンテンタイタイ)とは

社会人生活をスタートしたばかりで職場に馴染めなかった日本人の旦那さんを応援するため、上田太太さんが花嫁修業として作り始めたキャラ弁がFacebook上で話題になり爆発的人気に。2016年9月には台湾でキャラ弁・和食レシピ本「上田太太便當的甜蜜」を出版し、出版から1週間以内に博来客(台湾版Amazon)の非文学類ランキングで1位を獲得。今では、旦那さんと一緒に日本各地を飛び回り、台湾人の観点から日本の地方観光情報を自らのブログ「上田太太 上甜生活」(日本語名:上田さん家の奥さんの甘い生活)で発信し、Youtubeでは動画コンテンツも配信。2017年4月時点のFacebookフォロワー数は約18万人。現在は旦那さんと台湾一周を実行中。

Mrs Ueda Homepage (1)

Mrs Ueda Homepage (2)

インタビュー項目

  • Q1. どのような経緯で日本に来たのですか?
  • Q2. 日本で暮らし始めて驚いたことは何ですか?
  • Q3. どのような経緯で現在の旦那さんと出会われたのですか?
  • Q4. キャラ弁を作り始めたきっかけは何ですか?
  • Q5. どのような経緯でインフルエンサーの仕事が舞い込んで来たのですか?
  • Q6. 今までどのような仕事の依頼がありましたか?
  • Q7. ファンからの信頼を損なわないために心がけていることはありますか?
  • Q8. なぜ日本は台湾人にとって人気なのですか?
  • Q9. 日本に訪れる台湾人の旅行トレンドは何ですか?
  • Q10. 日本に訪れる台湾人はどのような商品を買って帰りますか?
  • Q11. 台湾人訪日客を地方に集客する上で重要なことは何ですか?
  • Q12. 今後どのようなことをしてきたいですか?

Q1. どのような経緯で日本に来たのですか?

父親を亡くした寂しさから不良学生になった台湾での学生時代

(上田太太)今では想像できないと思いますが、私は台湾で不良学生として学生時代を過ごしました。台湾ではバイクの運転が法的に可能になる年齢が18歳なのですが、13歳からバイクに乗り始めました。髪を金髪に染め、夜中にこっそりと外出し、友人と一緒にバイクで海に行ったこともありました。私が7歳の時に父親が亡くなり、母子家庭になったことで、母親がとても厳しくなりました。他の学生仲間と一緒に居ることで父を亡くした寂しさを紛らわすことができました。

身を粉にして働く献身的な母親の姿を目にし、改心する

その当時、母親は路上で紅豆餅(日本語でいう回転焼き)を作って売る仕事をしていて、学校の同級生に母親が外で仕事をしている姿を見られるのがとても恥ずかしかったです。ただ、大学時代は実家から遠く離れた学校に通っていたため、そのような羞恥心が徐々に薄れていきました。大学の夏休みに帰省した際には、妹と一緒に母親の仕事の手伝いをすることもありました。そんなある日、私が母親の手伝いをしていると、台風が台湾に直撃し、激しい風と雨で路上に構えていた店の看板が交差点まで吹き飛びました。私と妹がその看板を取りに行こうとしたところ、母親は私と妹を屋根がある場所で雨宿りさせて、激しい雨と風に打たれながら、母親は一人で看板を取りに行きました。このような母親の献身的な姿を目の当たりにして、私は今までの親不孝な行動に反省し、涙が止まりませんでした。

母親の自慢の娘になるために、海外留学を決意。留学先は唯一の選択肢だった日本。

私と妹は直接聞くことはなかったのですが、父親がいないことで母親は親戚から見下されたり、悪口を言われたりすることも少なくありませんでした。そこで、海外に一人で行けるという姿を親戚・先生・友人に見せることで、母親の自慢の娘になりたいと強く思うようになりました。その当時、台湾で通っていた大学で交換留学先として唯一選べた岡山県のとある大学に留学することにしました。その当時はまだ、日本に対して特別な興味があったわけではなかったのですが、海外留学で唯一選べる選択肢だったため、日本に留学することにしました。

Q2. 日本で暮らし始めて驚いたことは何ですか?

想像していた日本のイメージとは違い、留学先は憧れていた都会と違う新しい環境

(上田太太)岡山県の大学に着くと、今まで日本に対して抱いていたイメージと違うことに驚きました。交換留学以前に日本に訪れた時には東京に行ったことがあったため、デパートや高層オフィスビルが並ぶ賑やかなイメージで、日本はどこでも東京のような街が広がっている国だと勘違いしていました。大学の寮に住んでいたのですが、木造の寮は廊下を人が歩くときしむような音がし、建物の中の明かりも薄暗く、お風呂も古かったため、まさにお化け屋敷みたいなところでした。

日本と台湾での弁当の文化の差にびっくり。初めて食べる梅干しは口に合わず。

私を心配した先生がスーパーのお弁当を差し出してくれたのですが、おかずが冷たく、ご飯がとても硬かったことに衝撃を受けました。台湾では弁当を冷たいまま食べるとお腹を壊すと教えられてきたため、冷たい弁当を食べたことはあまりありませんでした。そして、日本のアニメによく登場するご飯の真ん中にのった梅干しは興味本位で食べてみましたが、予想外に酸っぱくてビックリしました。

日本での生活は予想以上に辛かったが、母親には一切その辛さを告げず。

もちろん、台湾で日本語を勉強したことがなかったため、来日当初は日本語で意思疎通を図ることができず、本当に日本に来て良かったのかと悩んだ時期が数ヶ月続きました。海外で勉強している娘がいると誇らしげに思っている母親に対して日本での生活の辛さを話すことができず、一人で泣いた日もよくありました。

Mrs Ueda Interview

Q3. どのような経緯で現在の旦那さんと出会われたのですか?

日本語ができなかった上田さんが英語のクラスで現在の旦那さんと出会う。

(上田太太)交換留学当初は日本語を理解するのに大変で、授業では人目に触れないように一番後ろの席に座っていました。そんなある日、英語の授業で、私に英語で声をかけてくれたのが今の旦那さんでした。その後は、日本人学生や他の留学生と打ち解けることができて、友達の輪が広がりました。1年間の交換留学期間はあっという間に終わり、台湾に戻って大学を卒業してからは台湾で1年間ほど働きました。その間、今度は彼の方が日本から台湾に半年間の短期留学をしに来てくれました。彼は短期留学を終えると、岡山県に就職することになり、私も再び日本に行くことにしました。

1年間の “花嫁修業” としてワーキングホリデーで再来日することに。

私の母親は日本人の妻は大変だというイメージを持っており、彼との結婚に対して消極的でした。そのため、母親には “花嫁修行” と説明し、ワーキングホリデーで1年間、岡山県に住むことにしました。

Q4. キャラ弁を作り始めたきっかけは何ですか?

外国人を雇う意思がない雇い主から興味本位での電話や面会が続いた。

(上田太太)社会人生活をスタートした彼が平日に仕事に行っている間に私は日本で仕事探しを始めました。手当たり次第、アルバイト求人を見つけては応募しました。外国人ということで採用以前に面接まで進めないことが多かったです。稀に見る台湾人の履歴書に興味を持った採用担当者から電話や面会で私に台湾について聞くだけで会社側が採用の意思がないケースが数十件もありました。

彼のふとした提案から始まったキャラ弁作り。彼の職場からの評判も良く、作り続けることに。

そこで、仕事探しに途方に暮れていた私に彼は気分転換にキャラ弁を作ったらどうかと提案しました。台湾では屋台で食事を摂ることが多いため、料理を作った経験があまりなかったのですが、暇つぶしにとキャラ弁作りに挑戦しました。最初にアンパンマンのキャラ弁を作ったのですが、その弁当が彼の職場でとても反響が良く、彼の隣の席に座る同僚が次の日の弁当はどんなキャラクターが登場するのか気になるほどでした。社会人生活をスタートしたばかりで職場に馴染めていなかった彼にとって、キャラ弁をきっかけに同僚との会話が弾むようになりました。

当時の台湾ではキャラ弁は珍しく、Facebookのフォロワーも増えた。

キャラ弁を作り始めたのとほぼ同時期に、暇つぶしがてらFacebookを始め、キャラ弁の写真を投稿したり、彼との会話や仕事探しでの悩みなどを毎日のように発信し続けました。6年ほど前からキャラ弁の投稿をはじめたのですが、その当時、台湾人にとってキャラ弁はあまり知られておらず、物珍しさから台湾からのフォロワーが増えていきました。Facebookのファンからは「次の弁当はどんなキャラクターですか」などとコメントが寄せられ、彼の職場からもFacebookのファンからもよりレベルアップしたキャラ弁を期待されるようになりました。

お弁当や料理の写真2(以上、キャラ弁の例)

結婚して苗字が変わったことで面接のお誘いが増え、長い仕事探しの末にイタリア料理店で働けることに。

“花嫁修行” と位置付けていたワーキングホリデーの期間が終わるタイミングで、彼と結婚しました。苗字が “上田” に変わったことで、仕事探しで面接のお誘いをもらうことができました。とあるイタリア料理店での面接で、料理長から「時給はいくらが希望ですか?」と尋ねられ、私が「お金よりも友達が欲しいです」と答える場面もあったほど、仕事探しばかりする毎日から解放されたかったです。結局、長い仕事探しの末、このイタリア料理店のスタッフとして働けるようになりました。その料理長は私が他の仕事で忙しくなった今でも、「シフトにあまり入れなくても友達に会いに働きに来たらいいよ」と言ってくれるようなとても優しい方です。

Q5. どのような経緯でインフルエンサーの仕事が舞い込んで来たのですか?

インフルエンサーとしての初仕事は吉本興業からの沖縄イベント取材。

(上田太太)ある日、いつものようにキャラ弁をFacebook上に投稿していると、吉本興業さんの関係者からFacebookに書き込みがありました。沖縄での取材に参加し、好きな写真や記事をFacebook上にアップしてほしいという内容でした。実際、沖縄に行くと、イベント取材での感想や写真をFacebook上に載せる仕事内容で、「自分の得意なことで誰かに認めてもらえた」と嬉しい気持ちでいっぱいでした。それが初めてのお仕事で、それ以降あらゆるジャンル・業界の方々とご縁をいただき、活動の範囲を広げていっています。

Q6. 今までどのような仕事の依頼がありましたか?

Facebookのファンはキャラ弁好きだけでなく、旅行好きの台湾人にも広がった。

(上田太太)沖縄での吉本興業のイベント取材以降、地方自治体からモニターツアーなどの依頼が増えて、キャラ弁のファンだけでなく、日本旅行に興味を持つ台湾人のフォロワーが増えました。私も日本の素晴らしい文化や食べ物を台湾人に発信し、それが仕事になるやりがいを感じました。

農村体験ツアーで感じた地方の存続危機に心が痛む。

地方自治体からの依頼で国内旅行者もあまり行ったことがないような農村へのモニターツアーに参加したこともあります。2016年11月に岡山県津山市阿波村で行われた農村体験のモニターツアーで台湾の代表として参加し、300人ほどしかいない小さな村で3日間、各家族の畑でりんごを採ったり、大根を抜いたりしながら、見知らぬ私たちに地元のお爺さんやお婆さんが家族のように話しかけてくれて、村民と一緒にご飯を食べました。公民館で行われた意見交換会で阿波村にまつわる昔の思い出話や過疎化で村の存続に対する危機など、地方の “リアル” な現実を聞き、地元民の目線で阿波村を深く知ることができました。

岡山県津山市阿波村2(以上、岡山県津山市阿波村での農村体験ツアーの様子)

温泉地の “リアル” な現実をFacebook上に投稿。ファンからは心温かいメッセージも。

他にも2017年1月に長野県千曲市の外国人向けPR取材にも参加しました。千曲市の悩みは国内旅行者の減少でかつて数え切れないほどあった温泉宿が20軒〜30軒ほどまで減ったため、インバウンド向けにPRしたいとのことでした。台湾人にとって温泉はとても人気で、温泉の写真と一緒に千曲市の悩みをFacebook上に投稿すると、Facebookのファンからは「次の旅行は家族で訪れ、少しでも村の助けになりたい」など心温かいメッセージも頂きました。

長野、新潟越後8(以上、長野県千曲市のPR写真)

キャラ弁を週1回にし、凝ったものをFacebook上に投稿。ファンからの反響もよく、台湾でのレシピ本の出版オファーを受ける。

最近では、Facebookでキャラ弁を毎日アップすることができなくなりましたが、元々フォローしてくれたFacebookのファンはキャラ弁の投稿を期待しているので、今まで以上に凝ったものを週に1回作るようにしています。それぞれ違った表情をしたアンパンマン団子を作ったりと弁当以外のシリーズにも挑戦し、目が肥えてきたFacebookの常連ファンにも満足してもらえるような投稿を増やした結果、Facebook上のシェアが増えました。すると、料理本を出版してほしいと台湾の出版社から声がかかるまでになりました。出版用に新たに今までと違ったキャラ弁デザインで作り直すことにしました。そして、2016年9月に待望のキャラ弁・和食レシピ本「上田太太便當的甜蜜」を出版し、台湾で開いたサイン会に参加したファンの中には私のFacebookページを長年愛読してくれていた方もいて、私と握手して涙ぐむ場面もありました。このような根強いファンがいるのだと知って私もびっくりしたほどでした。

Bento(以上、出版記念サイン会の告知チラシ)

Q7. ファンからの信頼を損なわないために心がけていることはありますか?

ファンに対して良い情報を載せるように心がけている。

(上田太太)以前に大阪のとあるラーメン店の写真をFacebook上に投稿したことがあり、Facebookのファンからは「もっと美味しい店があるはずだ」や、すでに行ったファンから「実際に行ったが美味しくなかった」などの書き込みがありました。ファンが良い情報でないと判断した場合は、自分がいくら良いと思っていても、ファンから「宣伝報酬をもらってウソを読者に伝えている」と思われ信用してもらえなくなります。

ファンに届く書き方を知っているブロガーに企業側も耳を傾けてほしい。

投稿内容も読み手にとってワクワクするような文体で書くことに心がけています。仲介業者さんや自治体さんから投稿内容に細かい指定がある場合もあり、ファンの特徴をよく知るブロガーの意見にも耳を傾けてほしいです。長年、Facebookをフォローしてくださっているファンもいらっしゃるので、ファンとの絆を大切にし、誠意を持って情報発信することに心がけています。

Q8. なぜ日本は台湾人にとって人気なのですか?

LCCの就航により日本への憧れがより身近に。

(上田太太)旅行先として日本は台湾にない様々な魅力があります。台湾では「雪」や「桜」をあまり見ることができず、季節で風景が変わる日本に訪れるリピーターが多いです。3年ほど前からピーチやバニラ・エアなどのLCCが日台間で就航し、以前よりも安い航空運賃で日本の四季の豊かさ、日本のおもてなしのサービス品質でラグジュアリーな気分にさせてくれるような経験ができるようになりました。そして、日本のドラマは台湾ではほぼ同時期に視聴できて、日本の服装や食べ物に興味がある台湾人も少なくありません。

台湾人は日本人に対してポジティブであり、日本人に対して寛容な傾向がある。

日本のレストランやデパートの丁寧な接客サービスも台湾人が日本のサービスの “高級感” を感じられる理由かもしれません 。旅行で日本に訪れる台湾人は日本人に対して寛容な態度で接する方が多く、接客の未熟さ等でお客様にご迷惑をおかけしても温かく許してくださることも少なくありません。旅行で日本に訪れる台湾人は日本人に対してポジティブな先入観を持っていることが多いです。

Q9. 日本に訪れる台湾人の旅行トレンドは何ですか?

台湾人は日本人ほどガイドブックを読み込まない。旅程もゆったりめ。

(上田太太)台湾人は、大まかな旅程は決めるけれど、あとはゆったりとした無理のない旅行を心がけている傾向が多いと思います。台湾に訪れる日本人観光客がガイドブックを持ち歩いているのを多く見かけますが、台湾人にとっては珍しく、日本人が持ち歩いている本は何なのか気になり写真を撮るほどです。ガイドブックに付箋まで貼ってあることもあり、日本人は几帳面だと感じました。

台湾人は夜市の習慣があり、深夜まで空いている飲食店が重宝される。

台湾では夜市の習慣があり、旅行先で夕食を済ませ、ホテルに戻ってシャワーを浴びた後に、再び外出して夜食を食べることも少なくありません。深夜遅くまで空いている餃子の王将や一蘭ラーメンなどのチェーン店が人気です。居酒屋も人気なのですが、日本語が話せない台湾人にとっては写真が少なく注文しにくいように感じます。

台湾人訪日客の周遊ルートは都市から地方へ。最近ではニッチな場所を求める旅行者も多い。

最近では、東京や大阪などを2〜3回ほど訪ねた台湾人が同じ場所に何度も行くのに飽きてきて、多くの台湾人が様々な日本の地方を周遊されています。人があまりいなくてゆっくりできるといった理由や、人があまり行ったがことない場所をFacebookでシェアしたいといった理由などで、四国の離島に行く台湾人観光客も増えています。旅程も市内観光だけでなく、最近ではスポーツやアウトドア系の旅行も多く、瀬戸内しまなみ海道サイクリングは台湾人もよく知るイベントです。

Q10. 日本に訪れる台湾人はどのような商品を買って帰りますか?

台湾でも日本からの輸入品を信じず、日本まで行って医薬品を買い求めるケースも多い。

(上田太太)台湾人は電化製品から日用品まで様々な日本の商品に興味があります。日本の電化製品ではパナソニックのナノドライヤーが最近まで流行っていて、台湾よりも安く買えるダイソンの掃除機も人気です。最近では医薬品のニーズの幅も広がっており、以前は痛み止めや胃薬などの「第1種医薬品」が多かったですが、さらに第3種医薬品のニーズも増えているようです。例えば、チョコラBBはその代表例で、台湾女性の間では人気の商品です。台湾では商品ラベルに台湾の輸入業者が記載されている場合があり、台湾でも同じものが売っていますが、やはり現地で調達したい「地産地消」の精神が強いのではないかと思います。値段は日本の方が少し安いのですが、わざわざ日本に来て買うほどの値段差ではありません。

ファッションが人気トレンド。台湾の富裕層で日本で日用品を揃える方も。

ファッションではユニクロや、宮崎あおいさんがイメージガールを務めるアースミュージックアンドエコロジーも台湾で人気です。日用品ではジェルボール洗剤など便利な商品が人気で、裕福な日本のコアなファンの中にはキッチン用品からティッシュ・石鹸・洗剤などの日用品まで、日本ブランドで揃える方もいるほどです。

Q11. 台湾人訪日客を地方に集客する上で重要なことは何ですか?

インバウンドを誘客するには交通網の整備が必須。インバウンドだけでなく、車を持つ国内旅行者も増やすべき。

(上田太太)自治体の担当者からどのようにすれば外国人が我々の村に来てくれますかと質問されることが多いのですが、もちろんブログなどを通じてその村を知ってもらうことも重要なのですが、車で移動することが少ないインバウンドにとって公共交通機関の整備が不可欠です。交通が不便だがコストがかかるのでそれに関しては何もできないと思っている自治体は多いです。インバウンドを地方に誘客するのも重要かもしれませんが、まずは車で移動する国内旅行者を増やし、交通量を増やし地方を活性化させれば、公共交通機関の整備も進むと思います。

地方創生は、若年層・国内旅行者に地方の魅力を感じてもらうことが優先課題。

(上田裕貴)若年層の地方離れが進む中、日本ではUターン・Iターン転職等で地方への回帰を進めている制度があります。その制度を利用し、若年層が地方に移住したいと思える環境になれば、国内旅行者、さらには外国人向けに魅力的な事業ができるのではいかと思われます。台湾人は日本人にとってすごく魅力がある所には多少交通が不便な場所でも気になる。

(上田太太)東京や大阪から遠くても、日本人もよく旅行に行く場所に行きたいと思う台湾人は多いです。例えば、軽井沢や箱根は比較的交通が不便でも台湾人にとても人気です。

日本の伝統文化を外国人にも受け入れられやすくする工夫が必要。

(上田太太)外国人に対して日本を知ってもらう入り口を広げることが重要だと思います。職人技など、同じ仕事を長年もしくは何世代も続けるのは日本ならではの考えだと思います。ただ、昔ながらの日本の伝統文化を守りながら、もっと手軽に楽しめる手法を合わせて研究をする必要があると思います。以前に、ある呉服屋さんでの取材で着物の着付け体験をしたのですが、その先生からは着る前にちゃんと勉強しなさいと言われたことがありました。日本の文化に馴染みが薄い外国人にとっては着物の着付けや保存は難しく、外国人にも分かりやすいように簡素化するなど、着物をより身近にする工夫が必要ではないのかと提案したのですが、日本の伝統文化の世界では、古きものこそ重要で、それに敬意を払う日本の厳格な文化にやるせなさを感じました。

Mr Ueda Interview

Q11. 今後どのようなことをしてきたいですか?

インバウンドの仕事で痛感した台湾に関する知識の乏しさ。台湾一周旅行で台湾を再発見。

(上田太太)旦那と一緒に台湾一周旅行を計画しています。日本でのインバウンド向け取材を通じて、自治体さんの方々と直接話す機会が多いのですが、台湾であまり真剣に勉強してこなかったので、台湾について聞かれても答えられないことも多くあります。台湾で生まれて育ったのに台湾について知らないことがたくさんあり、台湾一周旅行を通じて台湾を深く知る旅にしたいです。フレンドリーな交番のおじさんとお茶を飲みながら夜を明かしたり、ゲストハウスで働きながら泊まらせていただいたりと何をするのか分からない毎日にワクワクします。そして、国際結婚なので、文化や考え方の違いもあり、旅行を通じてお互いの理解を深めたいです。旦那と私でそれぞれカメラを持ち、普通の旅行では見られない台湾の姿を日本人目線と台湾人目線で伝えられたらと思っています。

台湾の地場産業を取材し、台湾の素晴らしい技術をアピールしたい。

(上田裕貴)僕は台湾の人でも知らないような地場産業の取材をしたいと思っています。僕の父親はモノ作りが好きで、僕が小さい頃に木で滑り台を作ったりとゼロからモノを作る楽しさと温かい親子の関係を教えてくれました。現代のモノ作りでは技術が進んでいますが、子供の頃からのモノ作りの思い出は忘れることはありません。

日本の地方で廃れつつある建物を現代風にアレンジし、再び利用できる空間に変えたい。

(上田裕貴)人口が少なくなった地域では公民館や廃校になった建物を今の時代に合わないからといって取り壊したり放棄している状態をよく目にします。安易に取り壊すなどではなく現代にも合うような魅力的な「なにか」を保守・維持させることが重要だと思います。今は一般的な建物でも、守り続ければ文化財にもなりますし、それに関連する技術も守れます。歴史がある建物は長い歳月が経っているので風情があり、人々を落ち着かせてくれると私は感じています。このような建物を今風にアレンジしゲストハウスなどに変え、国内外から来る旅行者が泊まれる空間を提供するのも今後していきたいことの一つです。

今後も日本と台湾の双方の架け橋になるような活動を続けていきたい。

(上田太太)私も日本の伝統や技術が継承されず失われつつあるのは寂しいです。釘や接着剤を一切使わずに木と木をぴったりと合わせる日本の技術は素晴らしいと思います。

今後も日本と台湾との取材活動を通じて、失われつつある日本の文化や田舎を台湾人にもっと知ってもらい、台湾の文化を日本人にもっと知ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。

以上、上田太太さんと上田裕貴さんとのインタビューでした。

FREEPLUS entrance(以上、弊社正面玄関で撮った上田夫婦との写真)

このインタビューは上田夫婦が台湾一周旅行に出発される前に、FREEPLUSの大阪本社にて行いました。現在、上田夫婦は台湾一周旅行中で、台湾の大手新聞社「聯合新聞網」で台湾最大の民俗文化イベント、媽祖巡礼祭りで上田夫婦が公開式ウェディングに参加したい様子が取り上げられています。今後のますますのご活躍を期待しております。

INBOUND RESEARCH .jp では、インバウンドの自主調査記事を隔週で配信しております。インバウンド市場についてのプロモーションや調査に興味がございましたら、以下のお問い合わせフォームより気軽にご連絡くださいませ。

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