FukuokaAirportSurvey

【福岡空港アンケート調査】訪問場所・宿泊形態・購入商品について、訪日外国人52名にヒアリング!

今回は、福岡空港で帰国前の訪日外国人52名( 韓国人25名, 中国人23名, 香港人4名 )に訪日中の観光・宿泊・購買に関してアンケート調査を実施しました。結果、中国人と韓国人とでは訪日中の行動パターンに大きな違いがありました。

調査前提

  • 調査時期:2017年2月2日
  • 調査人数:52人(場所:福岡空港出発ロビー)

調査項目

  • Q1. 九州は初めてですか?
  • Q2. 旅行の情報収集源は何ですか?
  • Q3. 九州に訪れた主な目的は何ですか?
  • Q4. 本州ではなく九州を旅行先に選んだ理由は何ですか?
  • Q5. 福岡以外に訪れた都道府県はどこですか?
  • Q6. どの宿泊形態を利用しましたか?
  • Q7. 訪日前に買いたかったものと実際に訪日中に買ったものは何ですか?
  • Q8. 実際に訪日中の買い物に使った金額はいくらですか?
  • Q9. 今回の旅行で最も印象的だったことは何ですか?(自由回答)

調査データ

国籍

訪日回数

男女比

年代比

今回のアンケート調査に参加した方の属性が国別で異なる点を以下にまとめました。

韓国:福岡空港で調査に参加した84%の韓国人旅行者は20代の若年層。48%は訪日初心者。調査員によれば、友人もしくは家族連れの個人旅行客が多い。

中国:福岡空港で調査に参加した43%の中国人旅行者は30代が最も多く、20代(22%)と40代(20%)が次いで多く、30代を中心に幅広い年齢層が九州に訪問。17%は訪日初心者で、52%は訪日回数が2〜4回のリピート客。調査員によれば、家族連れの団体旅行客が多い。

香港:今回の調査に参加した香港人旅行客は4名と少ないが、全員が3回以上の訪日経験を持つリピート客。

Q1. 九州は初めてですか?

韓国人旅行者は九州旅行で「初」訪日、中国人旅行者は九州旅行で「再」訪日

スクリーンショット 2017-04-18 19.49.05今回の調査に参加した中国人旅行者と韓国人旅行者の過半数が九州に初めて訪れた客で、香港人旅行客の過半数が九州に2回以上訪れた経験があるリピート客でした。今回の調査では2回以上の訪日経験を持つ中国人旅行者は83%だったのに対して、九州に2回以上訪れた中国人旅行者は35%にとどまり、訪日初心者に定番のゴールデンルートなど、本州を以前に訪れた旅行者が多いと考えられます。一方、九州に訪れた韓国人旅行者の48%は日本を訪れるのも初めてで、中国人旅行者とは対照的な結果になりました。

Q2. 旅行の情報収集源は何ですか?

韓国人旅行者はブログやネット検索で情報収集、中国人旅行者は知人・家族からの一次情報を重視

スクリーンショット 2017-04-18 20.05.12韓国人旅行者の過半数は旅前でネット検索とブログから訪日情報を収集し、口コミサイトや知り合い・家族からの情報はあまり重要視しない傾向でした。具体的に挙げられたサイト名の例として、NAVERカフェ 「ネイルドン」がありました。韓国語で「カフェ」とはネット上の情報共有サイトという意味もあり、その中で「日本旅行」についてのカフェで最も参加者を集めているのが「ネイルドン」である。

一方で、中国人旅行者は現地に実際行った旅行者からの口コミを重視し、知り合い・家族からの情報で旅程を立てる傾向が顕著でした。次いで、観光情報サイトや口コミサイトも人気でした。「情報の信憑性」や「他人による観光スポットの評価」を気にする傾向が強いと考えられます。

ソーシャルメディア(SNS)は情報収集源としてあまり使われていないという結果になったが、旅行者が旅行先を決める上で広告や宣伝として影響力を持っていると考えられます。

Q3. 九州に訪れた主な目的は何ですか?

九州に訪れる目的で「温泉」がトップ!韓国・中国・香港で消費傾向が異なる

スクリーンショット 2017-04-19 12.37.03韓国人旅行者の過半数が「買い物」と「食事」を九州に訪れた主な目的として挙げ、「観光」よりも重要だという結果になりました。一方、中国人旅行者と香港人旅行者は「温泉」と挙げた人が最も多く、「九州=温泉」と連想している旅行者が多いことが分かりました。

カテゴリー別では「買い物」を挙げたのは中国人旅行者が最も多く、「食事」は香港人旅行者が最も多い結果になりました。

九州旅行中の消費傾向は韓国・中国・香港で違いがあり、韓国は「モノ消費」、香港は「コト消費」、中国は「モノ消費」と「コト消費」の両方という傾向が見受けられ、中国人旅行者は訪日中の消費範囲は韓国人旅行者と香港人旅行者に比べて広いという結果になりました。

Q4. 本州ではなく九州を旅行先に選んだ理由は何ですか?

「安いから」や「便利だから」だけでは旅行先として選ばれない、地方の魅力発信が不可欠

スクリーンショット 2017-04-19 12.48.11今回の調査では九州旅行の理由として「直行便があるから」や「安いから」よりも「九州でいきたいスポットがあるから」という旅先に対する強い興味を示す結果になりました。中国人旅行者からは「他のところに行ったから」と「本州で体験できない旅行をしたい」という回答も多く、本州以外にも日本各地を訪れたい意欲が強いものの旅先選びには独自性を重視していると考えられます。そして、韓国人旅行者と香港人旅行者に比べ、中国人旅行者は価格面に対して寛容で、直行便などの利便性を重視する傾向が見受けられました。

Q5. 福岡以外に訪れた都道府県はどこですか?

「大分県」は温泉地として大人気 !「長崎県」は中国人旅行者に大人気!

スクリーンショット 2017-04-20 10.19.41今回の調査で福岡のみに訪れた旅行客は韓国・中国・香港ともに20%を下回り、他県への訪問傾向が高いことが分かりました。

九州の旅行先で最も人気だったのが「大分県」でした。九州旅行の目的が「温泉」が最も多かったことから、同県が選ばれた理由として別府や湯布院などの有名な温泉地があるからだと考えられます。

そして、中国人旅行者にとって最も人気だったのは「長崎県」でした。長崎県は中国との交流で長く、横浜や神戸の中華街よりも規模は小さいものの、長崎の中華街は日本最古だとも言われており、建築・伝統文化・食習慣に置いて中国文化の影響を強く受けています。他にも長崎には戦争の記憶にまつわるテーマ性やテーマパークのハウステンボスがあることが中国人旅行者に人気の理由だと考えられます。

Q6. どの宿泊形態を利用しましたか?

国籍関係なく、ホテルの利用率がトップ!民宿は中国人旅行者にとってまだ馴染みが薄い

スクリーンショット 2017-04-20 10.26.51今回の調査で宿泊形態としてホテルを利用した旅行者が最も多いという結果になりました。そして、旅館の利用が2番目に多く、民泊に関しては中国人旅行者の利用率は香港人旅行者と韓国人旅行者に比べて低い傾向がありました。ホステルなどの簡易宿泊所の利用率は韓国人旅行者が最も多く、調査参加者に20代の若年層が多かったためだと考えられます。

Q7. 訪日前に買いたかったものと実際に訪日中に買ったものは何ですか?

韓国人旅行者は「定め買い」、中国人旅行者は「その場買い」

スクリーンショット 2017-04-20 13.41.37

スクリーンショット 2017-04-20 13.41.52「訪日前に特に買いたいものはなかった」と回答した旅行者は韓国人旅行者が最も少なく、訪日前に買いたいと思っている品目としては「お菓子」と「飲み物」が最も多い結果になりました。他にも「化粧品・スキンケア商品」,「薬品」,「健康食品」,「生活雑貨」が人気でした。韓国人旅行者に関しては「訪日前に買いたいと思ったもの」と「実際に訪日中に買ったもの」の品目があまり変わらなかったことから、訪日中に買う品目を変えない傾向がありました。

一方、Q3で中国人旅行者の74%が「買い物」を訪日目的として挙げているが、39%は訪日前に具体的に買う品目を定めていませんでした。ただ、男女別では中国人男性の60%、中国人女性の15%が訪日前に買うものを決めなかったと回答し、中国人女性は訪日前から「化粧品・スキンケア商品」を買いたいという傾向がありました。中国人旅行者に関しては「実際に訪日中に買ったもの」の品目数が「訪日前に買いたいと思ったもの」よりも多く、「その場買い」の傾向がありました。

Q8. 実際に訪日中の買い物に使った金額はいくらですか?

買い物の平均額は「2万円〜5万円」、30代〜40代の中国人旅行者は「10万円以上」の高額出費の傾向

韓国人旅行者の買い物出費額:

KOREA金額中国人旅行者の買い物出費額:

CHINA金額訪日中に使った金額が「1万円〜2万円」もしくは「2万円〜5万円」と答えたのは韓国人旅行客が最も多く、「10万以上」と答えたのは中国人旅行者が最も多い結果でした。訪日中の買い物額が「10万円以上」だったと回答した人の全員が30歳以上で、訪日中の買い物額には国籍だけでなく、年齢も関係しているようでした。20代の中国人旅行者の平均買い物額は「2万円〜5万円」で韓国人旅行者とさほど変わらない結果でした。

Q9. 今回の旅行で最も印象的だったことは何ですか?(自由回答)

女性を中心に「大分県」の満足度は高い!「極みやのハンバーグ」は韓国人旅行者にとって大人気!

多数派意見としては、「湯布院」(6名回答)と「温泉」(5名回答)が最も多く、そう答えた11名中9名は女性でした。少数派意見は以下のようでした。

  • 福岡県:極みやのハンバーグ(20代韓国人男性)
  • 福岡県:住吉神社(30代韓国人男性)
  • 熊本県:くまモン(20代中国人女性)
  • 大分県:日田市(20代韓国人男性)
  • 長崎県:ハウステンボス(20代韓国人女性)
  • 長崎県:九十九島(20代中国人女性)

RKB毎日放送の「今日感テレビ」よれば、「極みやのハンバーグ」は佐賀県の伊万里牛を100%使用しており、パワーブロガーの投稿をきっかけに旅行に来た韓国人客が口コミをブログに投稿し、このようなネットでの書き込みからさらなる韓国人の集客に繋がっているようです。韓国では人口の7割がブログを書いており、情報の受信者だけでなく、情報の発信者にもなるのが韓国人旅行者の特徴と言えるでしょう。

以上、福岡空港アンケート調査の結果をお届けしました。

Fukuoka Airport(以上、福岡空港調査に参加した弊社メンバー)

INBOUND RESEARCH .jp では、インバウンドの自主調査記事を隔週、配信しております。インバウンド市場についてのプロモーションや調査に興味がございましたら、以下のお問い合わせフォームより気軽にご連絡いただけますと幸いです。

関連記事

Comments

comments

お問い合わせ
新着調査データ